便失禁対策=すべての世代に共通する快便対策
~「コンチネンスサポーター養成研修会」に参加して
その4
排便トラブルの中でも、本人にとって精神的負担の大きい便失禁について、前回は、「生活リズムを整えることで、解決できるケース多い」という意外に簡単な解決策に驚かされたことを書きました。
介護現場の実態に詳しい梶原先生によると、便失禁は極度な便秘や下痢が原因になることが多く、便秘や下痢を防止するケアをしたうえで、生活リズムを整え、定期的にまとめて排便できるようにすれば、解決につながることが多いとお話されました。
便秘予防のためには、①便の材料を十分にとること、便が動きやすいよう水分もしっかりとること、②腸の動きをよくするため、運動やマッサージなどを行ない、腸内細菌のバランスを整えること。下痢予防には、①食べ過ぎや食中毒を防ぐこと、②過敏性腸症候群などの下痢をしやすい原因がはっきりしているときは、治療を行なうことで対策を行なっていきます。
同時に、排便記録を書くと効果があがりやすいとのこと。排便記録では、食事の時間、内容、薬の種類、服用時間、排便時間、便意の有無、便の状態などを書き込みますが、たしかにこれをつけていると、食事や生活リズムと排便の関係がよくわかり、一人ひとりに合った対策がしやすいといえます。
これらの方法は、便失禁対策に限らず、日ごろから便秘や下痢に悩む全世代の人に共通した快便対策ともいえます。私自身、腸が弱く下痢になることが多いので、これからは排便記録をつけて、上手な排便コントロールとともに健康管理に役立てていきたいと思いました。
いずれも、腸内細菌のバランスをよくすることは改善のキーポイントで、よく腸にいいといわれる食物繊維は、2種類をバランスよくとるよう気をつけます。1つは、便を軟らかくする水溶性食物繊維(りんご、みかん、トマト、こんにゃく、海藻類など)、便のかさを増やして腸を刺激する不溶性食物繊維(ごぼう、大豆、きのこ、玄米、かぼちゃなど)ただし、こちらは食べ過ぎるとかえって便が出にくくなることがあるので、注意が必要ということです。
「いざ!! 幸年期(更年期)講座へ。山川美月が潜入体験。」トップへ