「転ばぬ先の杖 転倒骨折をしないための運動・栄養を」を基本目標に
前回は宮原先生のセミナーで、「自分の身体の状態を把握し、記録することが大切」と学んだことをお伝えしました。いずれも更年期以降の健康維持と女子力アップのためですが、宮原先生は次に、「具体的な目標を立てること」を提唱していらっしゃいます。
その際基本目標に掲げてほしいのが「転倒(骨折)をしないようにする」「血圧を測定する」の2点とのこと。長生きをしても健康でなければ、女子力どうこう以前に、生活の質を維持できないからです。
「骨折をしても、治るからいいのでは?」 正直私は宮原先生のお話を聞くまではそう思っていました。ところが女神がいなくなったあと、女性ホルモンが減少して骨がもろくなると、骨折は若いころのようにすぐには治りません。それどころか、寝たきりになる一番の原因は骨折というデータがあるのです。(「介護が必要になった主な原因」データを掲載)しかも、1回骨折をした人で1年以内に再骨折する割合は2割も。侮れません。
もちろん、40~50代ですぐに寝たきりということではありませんが、一度骨折すると何度も骨折し、介護を受ける原因にもつながるということです。更年期から「転倒(骨折)をしないようにする」、そのためには、筋肉(骨格筋)を落とさないように骨量を減少させない生活習慣を身につけることの重要性を感じました。
骨折を予防するには、骨丈夫にするカルシウムを多く含む牛乳やチーズなどの乳製品や干しえび、ちりめんじゃこなどの食材をとることと同時にカルシウムの骨への吸収力を高めるため、運動で骨に適度な負荷をかけること、紫外線を浴びてビタミンDを作り出すことを心がけます。運動は体力や筋力、柔軟性を高めることで、つまずいたり転倒したりするリスクを減らすこともできます。スクワットや片足立ちなども有効だそうです。また、体力や筋力をつけるには、たんぱく質もしっかりとるようにします。これらをぜひ習慣化しましょう。
「いざ!! 幸年期(更年期)講座へ。山川美月が潜入体験。」トップへ