おうちで一定の時間に血圧を測る習慣(自分の家庭内血圧を把握する)
「家庭内血圧を測定し、自分自身の血圧の状況を把握する」ことは、閉経後、何年もたってからおきる心血管疾患を予防できる生活習慣です。
生活習慣病は、血圧やコレステロール値、血糖値の上昇により、血管の動脈硬化が進行することでリスクが高まります。ただし、コレステロール値や血糖値は血液検査をしなければ測定できません。でも血圧は、薬局などで販売している血圧計さえあれば自宅で簡単に測定できます。日々血圧を測って記録していれば、血圧の変化を把握でき、高血圧が続いたときは、早めに医療機関を受診することで、動脈硬化および生活習慣病の早期発見・治療につなげることができます。家庭で血圧を測る時に注意することは、毎日一定の時間帯に測定する、朝であればトイレなどを済ましてから、また夜であればお酒を飲んでいない時間に、などいくつかルールがあるようです。緊張していないリラックスした時に測るということも大事だそうです。 また血圧測定に使う血圧計はリストバンド型ではなく、上腕でまくタイプが良いそうです。安定した血圧を測定するコツはいろいろあるそうですので、最初は薬局などで、正しい使い方を学ぶのもおすすめです。
動脈硬化は脳の血管の血流を悪くするため、認知症の一因にもなります。血圧を測定して管理することは、認知症予防にもつながる可能性もあります。血圧の上昇を防ぐには、食生活では、お酒の飲み過ぎ、塩分の取りすぎに注意です。女性であれば1日8g以内に、高血圧症と診断されている場合は1日6g以下に抑える必要があり、かなりハードルが高いようです。ここはプロの管理栄養士にお世話になりたいところです。その前に、自分の食習慣のアセスメント(食べ癖チェック)を行い、自分が毎日何をどんな食べ物から摂っているのか把握することも大事だそうです。また、運動不足や過度のストレスも血圧を上げる原因になりますから、適度な運動とストレス解消を図りましょう。
私たちは何か不調を感じないうちは、つい自分の身体を過信して面倒なことは避け、予防に手を抜きがちです。でも、閉経後は守り神の女神さまがいなくなってしまうことを思い出しましょう。自分の身体を守ってあげられるのは、自分しかいません。まずは、無理なく実行できる「骨折をしないこと」、「血圧を測定すること」を実践して、閉経後も輝く日々のために、健康維持に努めましょう。
「いざ!! 幸年期(更年期)講座へ。山川美月が潜入体験。」トップへ