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幸年期講座潜入体験 第二話

そもそも更年期って? 閉経って?
〜閉経後の人生は神様からの贈り物〜

更年期という重くて暗い(と私が思っていた)テーマについて、宮原先生は明るく元気にさばさばとした口調でお話されます。その話し方を聞いているだけで、更年期は恥ずかしいものではなく、女性の人生の中では誰もが経験する、ほんの通過点に過ぎないという認識が芽生えてきました。と同時に、自分が更年期について、ざっくりとしか理解していなかったことに気づかされました。 そもそも、更年期というのが「閉経前後の10年間」のことを指していたとは初耳! 漠然と、女性ホルモンが減少して体調不良になってから閉経するまでせいぜい3~4年と思っていましたから、更年期は予想より長期間にわたります。閉経の時期は個人差がありますが、平均年齢は50歳といわれているので、その前後10年間である45~55歳が更年期という人は多いといえます。閉経については「月経が来なくなること」というのは知っていましたが、具体的には「1か月以上月経のない状態」が続くことが、閉経の目安になることも初めて知りました。

閉経のことを英語では「メノポーズ(meno=月経、pause=止まる)」といいます。今から15年ほど前に、落合恵子さんが「メノポーズ革命」というエッセイ集を出版して話題になったので、耳にしたことのある方は多いかもしれません。内容は、著者自身の更年期の日々を前向きにとらえてつづった体験記です。メノポーズを「時の贈り物」と表現し、「メノポーズも加齢も可能な限り自然に楽しく、快適に迎えたい」という思いが全体を貫いています。宮原先生もこの本に触発され、メノポーズを前向きにとらえられるようなアドバイスをしていらっしゃいます。

メノポーズという言葉自体にも、更年期や閉経のイメージを少しでもアップさせたいという先輩方の思いが込められているのを感じます。毎年10月18日は世界メノポーズデーです。この日から24日までの1週間は、更年期の健康についての情報発信や、それにまつわるイベントが世界中で開催されます。今年はもう終わってしまいましたが、来年からはしっかり注目して、情報収集につとめていきたいと思っています。

落合恵子さんによって「時の贈り物」と表現されたメノポーズですが、メノポーズ後の人生は、「神様からの贈り物」といえるかもしれません。というのも、昭和20年ごろの女性の平均寿命は52歳。閉経を迎えるとまもなく寿命がやってきていたのです。それが、現在の女性の平均寿命は86.6歳(男性は80.2歳)です(2014年厚生労働省 簡易生命表より)。50歳で閉経したとしても、その後平均35年以上も生き続けられるという時代になっています。この余生は、まさに神様の贈り物です。ただし、この贈り物にはハンデも与えられています。それを宮原先生は「守り神の女神さまがいなくなった状態」と表現。さてその女神とは? 次回詳しくレポートします。

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