第10回 新型コロナウイルス事情について
@ケンタッキー州(7月の状況)

 今回も引き続き、私の住む地域やニュースで得た新型コロナウイルス(COVID-19)の状況・情報についてお伝えしたいと思います。

 

<ニュースの情報>

 ニュースでは毎日現在の累計感染者数・死者数、前週と比較した感染者数の推移などについて伝えています。  5月上旬に多くの州で自宅待機命令が解かれてからというもの、5月下旬から6月上旬はblack lives matterの抗議活動、6月下旬には大統領選挙のキャンペーンなどで大勢の人ががマスクも付けずに一か所に集まる様子が報道されていました。マイアミなどのビーチでくつろぐ人も多くみられました。

 2020/7/19時点でアメリカ全土の患者数は約370万例で、約14万人の方がCOVID-19により亡くなられています。

 現在(2020/7/19)28の州とワシントンD.Cでは公共の場所でのマスク・フェイスカバーの着用が義務付けられています。7月に入ってから義務にした州が多くみられました。州によっては罰金が設けられていて、ハワイ州では違反すると5000ドル以下の罰金か一年以下の禁固刑またはその両方が科される可能性があるようです。私の住むケンタッキー州では7/10より、定められた場所でのフェイスカバーの着用が義務付けられました(例外あり。予定では30日間の措置)。州のCOVID-19のサイトでは、もしマスク着用していなかったり、ソーシャルディスタンシングを保っていないなど著しいコンプライアンス違反の人を見かけたらホットラインに電話するように勧めていました。

 店やレストランなどでも客に来店時のマスク着用を義務付けているところがあります。例えばスターバックスは7/15から、Walmart(スーパー)は7/20から客にフェイスカバーの着用を義務づけています。義務とまでいかないものの、客にマスク着用を推奨している店も多くあるようです。

 ただそれにも関わらず、自由の国ならではなのか、アメリカではアンチマスクグループが抗議活動を行ったりしています。義務化になったため、反発して口元が丸見えのメッシュのマスクをつけたりする人もいるようです。また、マスクをつけていない人と口論になり注意した人が刺されたという痛ましい事件もニュースで報道されていました。

 

<私の住む地域の状況>

◎マスクについて

 3月の時点でマスクをして出歩く人はほぼいませんでしたが、現在は州でフェイスカバー着用命令が出たこともありスーパーや病院など公共の場ではほとんどの人がマスクを着けています。ちなみに、そういった場所で見かける人たちの使い捨てマスクと布のマスクの割合は半々くらいの印象を受けました。5月、6月と病院に行く機会があったのですが、まず電話予約の際にマスクを着用して来院するようにと言われ、実際の受診時には病院の入り口でマスク着用有無の確認(着用してない人には配布)及び額の温度を計測されました。

 マスクの在庫状況はというと、以前はマスクの在庫切れが続いていましたが、現在は使い捨てマスク、布製マスクのどちらも普通に売られています。7月上旬にWalmart(なんでも売ってるスーパー)に行った際は、店の入り口近くに使い捨てマスク一箱25枚入りで約18ドルのものが山積みになって売られていました。

 布製マスクは色んなデザインのものが売られています。中にはアメリカの国旗をモチーフにしたものや、なかなか派手な色のものもありました。STAY 6FEET AWAY(6フィート離れて)と思いっきり主張しているマスクもありました。ただどれもマスク自体はただの布という感じで、機能性はあまり重視されている感じはしませんでした。

 8ドルの布マスク

 

 以下は、実際に購入してみたマスクです。使用感は良いですが、ぺらぺらの布という感じでした。

 4ドルの布マスク

 5ドルの布マスク

 

◎消毒液(Hand sanitizer)について

 在庫状態ですが、こちらもしばらく在庫のない状態が続いていましたが、現在では簡単に入手できるようになりました。Walmartでは、ジェルタイプやスプレータイプのものが売られていました。

 

◎COVID-19対策で今までと変わったことについて

 薬局のお薬受け渡しカウンターに透明のプレートが設置されていました。

 家の近くのスーパーのレジでも、レジ打ちの方と客の間に同じように透明のプレートが設置されていました。またお店では感染防止のため、一時的に物の返却を受け付けない対策をとっていました。他には、お店の入り口には消毒スプレーが常備されて買い物のかごやカートを自分で消毒できるように配慮されていました。

 

<まとめ>

 アメリカではもともとマスクをつける習慣がなかったため、以前はインフルエンザが流行る時期でさえ誰もマスクをしていませんでした。現在では、一部の地域や店でフェイスカバー着用が義務化され、マスク姿の人が大多数になったように感じます。COVID-19の影響でアメリカでも日常の風景が一変しています。

 

・第1回 アメリカでの妊婦検診体験
・第2回 アメリカでの妊娠出産記録
・第3回 日本とアメリカのワクチン接種について
・第4回 ラクテーションコンサルタントにお世話になった体験談
・第5回 アメリカの搾乳機について
・第6回 アメリカの赤ちゃん用ミルクについて
・第7回 新型コロナウイルスについて@ケンタッキー州 Part 1
・第8回 新型コロナウイルスについて@ケンタッキー州 Part 2
・第9回 アメリカの産休育休事情
・第10回 第10回 新型コロナウイルス事情について@ケンタッキー州(7月の状況)
・第11回 病院受診について~整形外科(Orthopedics)編~
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