【日時】平成23年1月23日(日)/東京薬科大学実務実習センター
自分らしい「生き」「死に」を考える
今まで、自分が死なないとは思ったことはありませんでした。でも話を聞いて、自分の死を考えた時「死なない」とは思っていなかったけれど「死ぬ」ということも考えていなかったと気付きました。死について考えることは日本では「縁起でもない」という言葉で終結させてきてしまったように思います。
生きとし生けるものすべてが平等に死を迎えるとしたら、そしてそれがほぼ生まれた順なのであれば、自分よりも先に逝くであろう両親のことを考えないではいられませんでした。父や母は何を望むのか、その望みに私は納得できるのか、その望みを私は叶えてあげることができるのか、様々な思いの中で自分の死も人の死も考える機会になりました。
講演の中で紹介された寺山修司さんの詩:懐かしのわが家【昭和十年十二月十日にぼくは不完全な死体として生まれ 何十年かゝって 完全な死体となるのである】(人は死にむかって生きているということ)が自分の中に抵抗なく入ってきたことが自分でも不思議でした。 死に方はまさに生き方なんだと思った時、大切な人がより愛おしくなりました。 素晴らしい講演を聞けたことに感謝します。
横山町薬局 宮岡陽子